きょいろぐ

駐妻きょい in 南カリフォルニア

2周期目D29:アメリカ文化に翻弄されたけど、クーポンで処方薬をお得に購入できた話

※この記事はPRを含みます。

こんにちは、きょいです。

排卵誘発剤を使用したタイミング法を始めて、もう2周期目が終わりました。早い。

前周期同様、次周期に向けてレトロゾールを処方してもらうため、診察を受けてきました。数日前の血液検査にて、プロゲステロン数値についてExcellentをもらっていたこともあり、「じゃあ今回もレトロゾール2.5mg×2錠×5日を服用してね」ということでドクターの診察はサクッと終了。
じゃあ薬局で薬もらって帰るか~と、すっかり慣れっこになっていた私でしたが、ちょっとしたショックな出来事が……今回はそのことについてシェアしたいと思います。

前回と同じ処方なのに10倍に値上がり?!

アメリカ全土でそうなのかはよく分かりませんが、私の通っている病院は電子処方箋を使用しているので、病院のドクター⇒かかりつけ薬局に処方情報が直接送信されます。日本の時みたいに紙の処方箋を持っていく必要はなし。

今回もいつも行くCVSの処方薬受取窓口にて名前を伝えて、CVSの薬の保険?に入っているので薬用の保険証カードを見せたところ…

窓口の薬剤師さん「この薬は保険のカバレッジの対象外なので、$53かかります。」

…………はい?前回も全く同じ薬を同じ量だけ処方されて$5だったんだけど……?

私「1か月前に同じ薬をここで$5で買いましたし、その時から保険も処方の内容も何も変わってないんですけど…」とお伝えしたところ、
窓口の薬剤師さん「向こうのコンサルテーション窓口で話してみてください」

何が起きているの?$53なんて高すぎるよ????と混乱する私。そして早々にたらい回しされる雰囲気を感じる。

コンサルテーション窓口に行って、別の薬剤師さんに経緯をお話しすると、窓口で使用しているシステムから何やら紙を印刷してくれました。

f:id:kyoilog2020:20240418081744j:image

前回と今回の処方記録のようでした。上が前回(3/13)のもの、下が今回(4/12)のもの。
下の紙に、今回の処方が保険でカバーされない理由が書いてありました。

Refills are not covered;MUST FILL 90-DAY SUPPLY - IF NOT ON HOLD OBTAIN 90 DAY RX FOR MED REFILLS ARE NOT COVERED
*RX;処方箋(Presciption) の意味

よく分からなかったけど、薬剤師さんが言うに、90日分の処方箋がないと保険の適用にはならない。今回の私の処方箋は5日分(1日1錠と考えても10日分)しかないので、保険が適用できないとのこと。
私「でも、前回から何も変わってないのに、なぜ前回は保険が適用されたんですか?」
そう、前回の処方の記録を見るとこのようなノートがあります。

90 Day supply request Denied - this med is prn not a daily rx - Change not appropriate
*prn;必要に応じて(Pro re nata) の意味

アメリカの薬処方文化がよく分からないんだけど、前回は「90日分の処方箋が必要ですルール」が適用免除されていた模様。
でも薬剤師さんは「保険会社に聞いてみないと分からない。自分で保険会社のヘルプデスクに電話してみて」とのこと。
前回同様、サクッと薬もらって帰るつもりだったのに、想定外にめんどくさそうなことに巻き込まれてしまってがっかりする私。

私のスマホの通信契約だと電話料金が高額になるので、いったん家に帰ってから、夫のスマホを借りて電話することにしました。

90日の処方箋ルールとは?

電話の前に分からないことが多すぎるので、少し調べてみたところ次のような記載を発見。

9. アメリカの処方薬、市販薬 - Japan Medical Association in Texas

なるほど、アメリカでは実務負担を減らすために90日分までの薬の処方が認められていて、保険会社や薬局としても、現場の手間を減らしたいからより長い処方箋に対して保険を適用することで、利用の促進を促しているのか…

でも今回の私のケースは常用薬の処方ではないし!今周期で飲むのやめるかもしれないし!(楽観的)ということでやはり納得できないので、電話して聞いてみようと決意。

電話……の前に保険証を無くしたことに気づく

薬局で薬剤師さんに指示された通り、保険会社のヘルプデスクに電話することに。
しかし、ここで更にショックなことに気づく……CVSの薬の保険用の保険証カードがない………
コンサルテーション窓口で相談するときに保険証を見せた記憶は確かにあるので、そのあと受け取り忘れたのだと思い、CVSの店舗に電話したのだけど「ありません」の一点張り。うそでしょ?

電話口で「再発行できるよ?」と言ってくれたけど、実は加入の時に相手ミスなのか2回同じ保険証が送られてきていて、スペアは家にあるので、無くしたカードが悪用されなければまぁいいかの精神で一旦放置。
ここに時間をかけている暇はない。どうせ後で薬は買いに行くし、その時確認すれば良いや。

いよいよ保険会社に電話……通訳がいるのによく分からない?!

保険会社のヘルプデスクに電話して経緯を説明するも、薬剤師さんと同じく「90日分の処方箋がないと保険の適用にはならない。今回のあなたの処方箋は5日分しかないので、保険が適用できない。」とのこと。

そこで伝家の宝刀「前回から何も変わってないのに、なぜ前回は保険が適用されたんですか?」を抜く私。すると…

保険会社「本来は初回からフラグが立っていてもいいはずなんだけど…(おそらく、初回から保険の適用範囲外であるべきという意味)。おかしいわね。
でも今回の処方で3回目だからね。3回同じ薬を処方された時点でシステム上、自動的に”常用薬”として判定されて、90日の処方箋がないと保険の適用範囲外になる設定になっているわ。

なるほど…………でも常用薬じゃないんですよ。毎日飲む薬じゃないんです。90日分の処方なんてとんでもない。90日分の処方箋を入手する以外に、何か保険を適用させる方法はないんですか?

ということを拙い英語で必死に伝える私。
ヘルプデスクの人、結構優しくて「今回は特例ということで通せないかマネージャーに相談してみるけど、次回以降がどうなるか分からない。一応、ドクターに90日分の処方箋がもらえるかどうか聞いてみてもらえない?」と言ってくれたので「オッケー」と言いました。
そしてここで「あなたがちゃんと理解できていない可能性もあるから、念のため通訳者に繋ごうと思うんだけど、良い?」とのこと。確かに私もちゃんと理解できている自信もなかったので「お願いします」と言いました。

そうして通訳者の日本人の方が電話にジョインしてくれたのですが………
そもそも音声が悪くてすごくストレスだし、私がどんな薬を処方されていて、何を問題としてこの電話がなされているのかも勿論分かっていないので、もともと話していた以上に新しい情報が得られず。
追加で保険会社に聞きたいこともいい感じに聞いてくれなくて、あまり通訳さんを入れた意味がないなと思いながら、最終的には色々諦めて電話を終わりにしました。

もっともこれは私の説明不足のせいで、通訳さんが悪いわけではないのですが……💦
病院や他のコールでも、電話で通訳さんに繋いで、通訳さんを通してドクターや実際の担当者と話す機会がありましたが、普通に話すのと違い、通訳さんと当事者たちで前提情報や持っている知識にズレがあるので、話し方に技術が必要だなと毎回感じます。

ドクターに確認すると衝撃の事実が発覚

保険会社との電話を踏まえて、ドクターにメッセージを送る私。

私「90日分のレトロゾールの処方箋ってもらえたりする?そうじゃないと保険適用外になって$53かかるって言われているんだけど…前回は$5で買えたのに。こんなにかかるのって普通なの?」

ドクター「通常はそんなに長期の処方箋は書かないんだけどね。でも例外的に書くことはできるよ。それにしても、あなたの薬局はその薬(レトロゾール)に対して、通常よりもずっと高い値段を請求しているようだね。

………まじ?ここでようやく、薬の値段が薬局によって異なる可能性に気づき、慌てて検索。日本の感覚でいたので、そんな可能性考えもしなかった!!

なんと!!!アメリカでは薬は薬局によって値段が違うし、クーポンも使えるらしい。
ブログに記載されていたGoodRxというサイトで確認してみると…$53と言われたレトロゾールが$22.49で買える!半額以下に値下がりしました!

https://www.goodrx.com/letrozole?form=tablet&dosage=2.5mg&quantity=10&label_override=letrozole

家から一番近いVonsはなんと一番安くて$8.98!!さらに半額以下!

でもこのクーポンって本当に使えるの…?とまだ半信半疑。ということで、善は急げの精神でCVSまで車を吹っ飛ばしてきました。
使い方は簡単で、欲しい形式(テキストやメール、プリント)でクーポン情報を送っておいて、窓口で店員さんに見せるだけ。
そして無事に!元々$53と言われていたのに、$22.49で買うことが出来ました!!
Vonsで買うよりはちょっと損したけど、$53で買うよりは遥かに安く買えたので満足。

上述の通り、他のドラッグストアを利用すればもっと安くなるので、次からはどうせ保険も効かないし、Vons宛に処方箋を発行してもらって、そっちでクーポンを使って買うことにしよう。

レトロゾールを安く買えて一安心

知らないと損するアメリカ文化。色々遠回りはしてしまったけど、窓口で$53と言われて、言い値で買わなくてよかったな~と一安心したのでした。
ちなみに、クーポンで薬を買いに行った際、窓口の人に改めて「私のCVSの薬用保険証カード持ってないですか?」と確認してみたけど、Lost Itemの箱をその場で確認してくれて、うちにはないね~と言われました。どこにいったんだ……

では、次の投稿でお会いしましょう。

きょい